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初めての新生活(一人暮らし)と防犯対策

トレンド
2024.2.14

一人暮らしを安心安全に、一人暮らしの防犯知識と防犯対策の基本。

春は、新生活の季節。就職、入学などのタイミングで、生活拠点とする場所が変わり、一人暮らしを始める人も少なくないのでは。しかもこの時期の多くは、生まれて初めて一人で生活をすることになり、鍵を持つ生活(昔でいう「一国一城の主」)を始める人もめずらしくはないでしょう。そんな一人暮らしを始める皆さん、一人暮らしを見守るご家族にも、初めての一人暮らしに欠かせない、防犯知識と防犯対策の基本をご紹介します。

まずはリスクを知る。こんなことが危ない!

まずはリスクを知る。こんなことが危ない!

初めて一人暮らしをする方はこれまであまり意識したことがないかもしれませんが、警察庁が発表した「令和4年1~12月犯罪統計」によると、住宅を狙った空き巣(侵入盗)の認知件数は全国で10,593件。ここ数年増加傾向にある「強盗」も1,148件発生しています。強盗のなかには人的危害を加えることも厭わないケースもあります。

さらに空き巣や強盗以外にも、ベランダに干した洗濯物が盗まれる下着泥棒、室内だけでなく共用のエレベーターや通路などでも狙われる強制わいせつ、盗聴や盗撮、ストーキングなど、一人暮らしには楽しさの反面、リスクがあることも知っておく必要があります。一人暮らしをする女性はもちろん、防犯対策は必須と言えるでしょう。

一人暮らしを守るためのあると便利で安心な設備

一人暮らしを守るためのあると便利で安心な設備

一人暮らしを始めるにあたり、まずは設備について、あるとよりよい設備や環境を挙げてみましょう。

オートロック

防犯設備の代表といえば、オートロック付きの集合玄関です。訪問者が直接玄関前まで来るのではなく、共用部分で足止めできます。しかし、守られているのは正面だけで、裏に回ると難なく共用部分に侵入できるといった物件もあるようで、内見の際はチェックが必要です。

防犯カメラ

防犯カメラも多くの物件に備わっています。実際に稼働しているものもあれば、ダミーの場合もあり、実際に撮影できて証拠になりうる場合と、威嚇の効果だけの場合があります。また設置されている場所も重要で、玄関だけでなく、内廊下などにも死角がないか、密室となるエレベーター内は状況など、入居前には設置場所や稼働の有無などを管理会社に確認しておきましょう。

ホームセキュリティや管理人

何か不具合があった場合に、専門のスタッフが駆けつけるサービスです。サービスの範囲や、専門スタッフが駆けつけるまでの時間などを予め把握しておきましょう。同様に、管理人がいる物件も、不審者が入りこむリスクが大きく減ります。

TVモニター付きインターホン

TVモニター付きインターホン

通常のインターホンだけでなく、TVモニターが付いているタイプです。オートロック同様、モニター越しに会話でき、宅配業者などであっても、置き配を指示したり、目視できることと直接対面するリスクがないところが安心です。

雨戸・防犯シャッター

低層階であっても高層階であっても、窓はガラス破りなどの手口で、鍵があっても侵入されるケースがあり、雨戸・防犯シャッターがあることで、侵入窃盗犯に窓を狙われないようにする効果があります。

1ドア・2ロック(ワンドアツーロック)

文字通り「1つのドアに2つ以上の鍵を付けること」をいいます。侵入窃盗犯は解錠に時間がかかるのを嫌います。外側から「鍵が2つ以上ついている」ということが一目でわかることで、侵入を諦めさせる抑止効果もあります。

手軽に始められる防犯グッズ

手軽に始められる防犯グッズ

警察庁の統計資料によれば、「侵入窃盗」の侵入手段は、鍵のかかっていない「無施錠」の玄関ドアや窓からの侵入が多くなっています。ですので、一人暮らしの住宅侵入を防ぐためには、玄関ドアの防犯強化が欠かせなく、通常の設備で不安な場合は、自身で次のような防犯グッズを追加しましょう。

鍵の閉め忘れ防止グッズ

鍵を閉めると表示窓の色が変わって施錠を確認できる「チェッキー」(美和ロック株式会社)は、カギを閉めると表示窓の色が変わって施錠を確認することができる製品です。お使いのキーに簡単に取り付けすることができ、カギ閉めを習慣づけるのに役立つアイテムです。

補助錠

1つのドアに2つ以上のロックを取り付ける「1ドア・2ロック(ワンドアツーロック)」などの対策は、侵入するまでの時間を長くすることができ、有効な防犯対策の一つです。
玄関同様に窓に設置する補助錠もあり、高所からの転落防止といった不慮の事故の防止にも効果的です。

防犯センサー

窓のガラス破りや、意図せぬ開閉などを検知してアラームが鳴ったり、スマートフォンに知らせるなどの防犯センサーがあれば侵入を未然に防ぐことが期待できます。工事不要な電池式の防犯センサーもあります。

防犯フィルム

窓にはガラス破りを防ぐ「防犯ガラス」が安心ですが、賃貸物件などでは、窓ガラスを交換するのは難しいので、「防犯フィルム」があります。防犯性のアップと同時に、災害時のガラス飛散防止にも活用できます。

信頼できる防犯のプロを探す

信頼できる防犯のプロを探す

一人暮らしを始める際のリスクやそれを補う防犯設備、防犯グッズを紹介しましたが、たとえば賃貸物件であれば、退去時に原状回復を考えると自身で簡単にできないこともあるでしょう。防犯面で不安に思ったら、自分の判断で勝手に設置するのではなく、事前に管理会社や管理人など、もしくは鍵と防犯の専門店に事前に相談しましょう。

信頼できる鍵の専門店を探すときは、美和ロックサービス代行店(SD)といった、メーカー認定店や協会に所属しているかどうかといった第三者のお墨付きがあるなどの客観的な判断基準が役に立ちます。
よりよい暮らし、安心安全な暮らしで、一人暮らしを楽しく、有意義なものにしてください。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。